広告媒体活用事業-過去ページ
ケータイ・ジャーナリスト・コンテスト 平成19年度優秀作品15作品
グランプリ 【これって凄い資源の無駄】
2週間ほど外出が続きポストを開けていなかった。そしたら広告のチラシでポストが満杯になっていた。自分宛ての郵便以外は見もせずに捨ててしまう。エコロジーが叫ばれている今日この頃、これが多くのポストに投函されていると考えると、どれだけの資源が無駄になっているんだろうか。考えるだけでもゾッとする。受け取った本人も不愉快だし、どうにかせねばならないとかんがえさせられる。 |
準グランプリ 【ひとりだけ緑】
街中の小さな温暖化です。街路樹に目を凝らしてみると、一本だけ季節外れのイチョウが。その理由は、目の前にある地下鉄の入り口。ここから温風が流れ吹いて、一本だけ1か月前の状態に保存されたのです。地球温暖化は後世への大きな課題ですが、現世を生きている私たちには、四季の情緒を失うことがもっとも悲しいことかも知れません。 |
審査員特別賞 【夢の箱】
このテレビ、どこから流れ着いたのでしょう。何を映していたのでしょう。今、何を映しているのでしょう。 日本の中で私の大好きな場所、アートのある島の静かな海辺で、風景の一部としてこのテレビを見たとき、「忘れちゃいけない」と思ってとっさにシャッターを切りました。誰が捨てたのかだけが問題なのではなく、この風景をただなんとなく受け入れてしまうことが問題なのだと思います。 |
審査員特別賞 【ゴミとプライドを捨てる人】
今、コンビニのゴミ箱への家庭ゴミ無断投棄が問題になっている。私の大学がある市では、ゴミを捨てるには有料のゴミ袋を買わなければならない。市内には一人暮らしをしている学生が多く、コンビニのゴミ箱にタダでゴミを捨てる風潮が広がっているようだ。しかし、自分がコンビニに捨てたゴミの行方を考えたことがあるだろうか?自分が出したゴミを他人がお金を払って処理をする。それは、ゴミと一緒に自分のプライドを捨てていることにはならないだろうか。『自分さえ良ければそれでいい』。本当にそんな世の中でいいのだろうか。 |
審査員特別賞 【自動販売機】
暗闇の中で一際大きく光る自動販売機。日本中の自動販売機のために、原子力発電所1基を動かしていることになる。この事実を知った時、私は愕然とした。私たちが環境問題に対してなにができるのだろうかという問いは、私たちの身のまわりの真実を知ることから始まると思う。 |
審査員特別賞 【どっちがKY?】
いつも通る道にゴミが散乱していた。家に戻り軍手とゴミ袋を持ってきた。通行人は、ものすごく自然な足取りで歩いていく。踏まないように気をつけてはいるが、ゴミを無視している。作業を始めると、通行人が通った。「何、コイツ?」みたいな目線で見下された。このゴミを出したのが私だと思われたのかもしれない。にしても冷たい視線だ。この後も「お前、空気読めよ」と言わんばかりの視線を浴びせられた。私は空気を読んで清掃をしたのだが・・・。顔を見て挨拶をして無視されるこの町だ。いったい何がKYなのだろうか。 |
審査員特別賞 【過疎化と地方自治】
30年前、辺りは天然の山葵や松茸があふれ、田んぼで働く大人達の姿はごく当たり前の風景でした。20年前、子供達の遊び場だった裏山は削られ、アスファルト舗装された道路には沢山の車が通行するようになりました。10年前、子供達は自立し、大人達は年を取り、自然と共に人の姿も消えていきました。そして私達の里山はまもなくダムの底に消えてしまいます。地域の活性化の為に繰り返された開発によって、行き着いたのは消滅でした。それでも、海を越え、遠く離れた町の人たちの水資源となるなら、その代償も惜しくないのでしょうか? |
審査員特別賞
【「小さなオアシス」
】
神奈川県の鶴見に湧き水が出ている場所があります。無料でしかも天然水の湧き水が汲めるので毎日沢山の方が訪れます。僕も此処でお水を頂いていますが、驚いたと言うか、関心した事があります。それは皆さんのマナーの良さです。水場を綺麗に使うのは勿論の事、互いに挨拶をしたり、順番を譲り合ったりと毎回、気持ち良く利用させて貰っています。見知らぬ人と挨拶も余りしなくなった現代、この小さな湧き水の蛇口が何か大切なモノを教えてくれてる様な気がします。此処は本当の意味での「都会のオアシス」なのかも知れませんね。 |
【これは法則?】
「飼い主のマナーの悪さは犬の責任です。」これは僕が実家に帰り、犬の散歩をしてた時に見つけた看板です。最初は笑いましたが、ふと、ちょっと待てよ、て事は、親のマナーの悪さは子供の責任って事?ん~わかりずらい。じゃあ、学校のマナーの悪さは生徒の責任って事?ん~一理ある様な…。じゃあ日本のマナーの悪さは国民の責任?少し分かる様な…。じゃあ地球のマナーの悪さは人間の責任?んっ!?…すっすごい!この人は飼い主と犬の関係を宇宙規模で考えてたんだぁ!なんとも考えさせられる看板でした。 |
【お疲れ様】
今年の夏、新宿初の大江戸線に乗車した際、途中ラブラドールの盲導犬を連れた初老の視覚障害者の方が乗ってきました。割と空いた車内を進み、真っ直ぐ私の隣に来て腰を下ろしました。盲導犬は訓練されているのか彼女の膝裏と座席の狭い間に身を押し込み、しばらくするとウトウトし始めました。・・・でも前脚が私の上に。疲れて気付かないのか、それとも気にしていないのか。夏の暑い中、主人を無事に目的地まで送る健気な様を見て、人間色々あるけど君も大変だね。ご苦労様、と心の中で呟きました。 |
【大地賞賛】
最近は土を踏まなくなった。ひとたび家を出れば、舗装されたアスファルトで土は無い。大地が呼吸できずにいる。草木が根付けずにいる。唐突な道路の舗装やビルの建設で、セミの赤ん坊が大人になれずに死ぬ。アスファルトの隙間から出てくる蟻たちは、歩けど歩けど、虫がいない。それでも、生き物たちは、この一輪の花のように大地に根を張り、力強く生きようとしている。私達は、そんな身近な命の叫びに気付かずに、環境を語る。人は、母なる大地から芽吹いたことを忘れてしまったようだ。 |
【神も輸入住宅に住む時代】
それは妻の何気ない一言だった。「こんなものまで外国で作られているんだね」と。今年建てた我が家に神棚を付けようと、デパートでお宮を買ってきたときに妻が発した言葉である。私たちが住む日本には外国製のものが溢れている。安いコストで大量に生産できるということはある意味で効率的ではある。しかし、日本で、そして日本人の手で作られたものにもう少し誇りを持つべきだと思った。我が家の神棚は輸入住宅のお宮ではあるが、御札は幼い頃から馴染みの神社のものを祀っている。 |
【名前なし】
私の住んでるアパートの郵便受けには、誰も名前を書いていません。引っ越してきた時からそうだったんで、私もそうしてるんですが、ふと気づけば隣の人の名前も知らない・・・。個人情報がアレだとか、変質者がとか考えたら書かないほうが都会での生活ではいいのかもしれませんが、なんか冷たい感じですよね。そして・・・これ、郵便屋さんは大変ですよね?今度、勇気を出して、名前書いてみようと思います! |
【紅茶から考える世界システム】
この紅茶は誰が作ったのだろう。昨年スリランカに行って以来、しばしば考える。日本の最大の紅茶輸入相手国はスリランカだ。英国のイメージが付与された優雅な香り漂う紅茶は、スリランカでは日々ぎりぎりの生活を送る女性労働者の手によって摘まれていた。普段口にするものについて考え、生産者に思いをはせた。そして見えてきたものは、欠陥だらけの自由貿易システムとその裏側で貧困にあえぐ生産者、他方で莫大な利益をあげる多国籍企業だ。世の中が本気で良くなるためにはどうすればいいか、身近なものからでも考えることはできる。 |
【どんどん使い捨て。】
100円均一ショップが身近になってからもうかれこれ10年ぐらいがたつような気がします。初めは、プラスティックのケースなどがメインだったのが、最近では本当にたくさんの種類の物が取りそろっていてもちろん安い。でもこれによって、安いから少し悪くなったらすぐに買い換えようとしてしまう。今まで使い捨てじゃなかったものが今どんどん使い捨てのものになりつつある。リサイクルも勿論大事。でも物を直してでも大事に使うのはもっと大事なのを忘れかけている気がする。 |